胃がんな私
胃がんです
って言われたのは1年ほど前のこと。
そのときは実感が湧かなかった。
かなり大きめだから
早く入院してくださいって。
入院しても実感が湧かなかった。
執刀医から
「胃の全摘出手術をします」
と説明を受けたときも
正直、実感が湧かなかった。
術後の縫合痕の激痛と
口の中に食べ物を含むとすぐさま吐気と嘔吐
これが一番苦しく
「胃が無くなったんだ」
と実感したとき。
そして術後約一年経った今。
ほぼ何でも食べられるけど
食べ方・時間・体調などを間違えると
即、嘔吐します。
それでもあの苦痛を思ったら
雲泥の差!!
食べられるって
楽しい
うれしい
幸せ
ありがとう❤❤❤
がん患者って、たぶん
周りの人たちが腫れ物に触るような気持ちでいるよね。
テレビやSNSでも
「がん患者をサポートしましょう!」とか
「がんにならないためには」とか
とにかく【かわいそうな人】扱い。
そうやって扱ってもらうのが
ものすごくありがたい人もいるだろう。
だけど私はそのまるっきり反対。
なんせ実感が湧かなかったし、
なんせ今じゃ元気に新しい仕事までしてる。
がんでなくても
体に疾患や障害のある人って
私がこうなる前にはまったく知らなかったけど
たくさんいるのです。
だからといって
「この人はこうだから、こう扱おう」
という一方的な舵取りってどうなんだろう?
本人が
「私の場合はこうしてほしい」
と言えて、
周りの人たちもそれを受け入れてくれる
そんな土壌や環境が必要。
ただ
「うん、そうなんだね。わかったよ」
と認めてくれるだけでいい。
そして一日一日を楽しくしていくと決めました。
それは自分でしかできないから。
人間、いつ死ぬかなんて誰もわからないんだから。
(↑私が言うと説得力のあるセリフでしょ?!笑)